トランプの言う通り、
2つの中国で
行こうじゃないか。

 なぜ、1つの「中国」と主張するに
至ったのか、思い出してみましょう。

思えば、70年近い前の話になりますが、それまで中国本土を支配(?)した
中華民国を率いた蒋介石が、中国共産党の毛沢東から中国本土から追われ
台湾に逃げた亡命政権(?)を打ち立てたところから始まりました。

当時、台湾にだけにしか支配していなかった蒋介石も、大陸を支配した中国共産党も、
「中国を代表する政権は自分たちだ」と主張し、「中国は1つだ」という主張の出発点となりました。

つまり、この時点では、どちらの政権が、「中国を代表するか」と言うことが争われ、中国本土を
支配する中国共産党を中国を代表する政権として国際社会は認めたのでした。
この時は、台湾政権を支配した蒋介石も、毛沢東も、「中国は1つ」と主張し、本家争いをした事から
「1つの中国論」が始まりました。

 実際問題、今、中国は2つです。
本土の政権と台湾の政権です。
この事実に、何らの疑問も生じません。

いま、台湾は、民主主義国家として、国民の選挙が行われ、国民の支持を得た政党が、
台湾の国政を担っています。
中国のように、国民の権利を蹂躙し、暴力的支配で、権力を得て、政治を行っているものではありません。

中国本土と、台湾は、明らかに質の違った政権が生まれ、政治が行われています。
この世界には、アジアには、中国人による2つの国家が出来ているのです。

ところが、世界中が、1971年の(約40年以上前の)中華人民共和国の国連加盟と台湾の国連脱退の
図式を認識を引きずっているのです。

 「2つの中国」を堂々と認めましょう。
台湾のと正式に国交を結びましょう。


アメリカや日本が、台湾と正式に国交を結び、2つの中国を認めるべきだと思うのです。
実際問題、世界には、性格の違う2つの政権が出来ているのです。
中国共産党は、ヒステリックに反応し、国民を煽動して反日活動を展開するでしょう。
しかし、それはいつものことです。

去年、台湾総統選挙で、民進党の蔡英文主席が当選し、8年ぶりに政権を取り戻した。

李登輝が主張しているとされる「台湾独立」を日本は積極的に支援するべきではないか。

 トランプがなぜ、「2つの中国」と言ったのかは
知らない。商売の取引材料としてか?

しかし・・・。

どうせトランプの言うことだ。
真意は分からない。
しかし、「1つの中国の見直し」発言は重い。

いずれにせよ「虎のしっぽ」を踏んだことには間違いはない。
思っていても、誰も言えなかったことが、「堂々」と話題になったのだから、
この点だけは、評価されるべきだと思う。。

このトランプ発言を利用して、日本や世界中の国々で「中国は2つ」「台湾の承認」を
声高かに叫ぶ国々が現れてくることを期待したい。

安倍首相の早々に発言するべきではないか。