逆差別ではないか、日本ハムの広告撤去。

  新千歳空港に掛けられていた広告「北海道は開拓者の大地だ」が、アイヌ協会の申し入れで撤去された。
甚だ遺憾な事だ。多くの道民は納得するまい。
アイヌ人が北海道の先住民族であること。差別を受けて来たこと。権利獲得に多くの犠牲者を出してきたこと。そして、今なお差別が存在すること。

そのことを多くの道民は承知している。
がしかし、他方、北海道が屯田兵や内地からの多くの貧しい農民・その他の移住者によって「開拓」されてきた事も事実である。

「開拓」にどれほどの労苦と犠牲があったかは、これまた、多くの道民が承知していることだ。
北海道がアイヌ人の軸と開拓者の軸と2つの座標軸から成り立っている大地である事を忘れてはならない。
もし、北海道を先住民族、アイヌ人の座標軸だけからしか語ってはならないと言う事になれば、我々の先祖である内地からの移住者の「開拓」の労苦と犠牲と貢献を抹殺する事であり逆差別を持ち込むことになる。

 北海道新聞に投稿(H27・11・11)したが、掲載されず

他方、読売新聞の報道によれば、アイヌ協会では、電話で、
申し入れたとある。
「電話一本」で撤去したのか、と思った。
本来は、会長や幹部が訪れて、縷々説明をし、「要請」するところだ。

しかし、日本ハム側は、面倒になるのを避けたのか、と、思いたくなる
ような「安易」な幕引きだった。