原発は、
事故を起こさなくとも
悪いものなのだ!
 志賀原子力発電所
けさ(5月14日)の朝刊を見たら、志賀原子力発電所の地下に『活断層の
可能性が否定できない』からという事で、1号機の廃炉が決まりそうだとあった。「いつもの議論か」と思って読んだ。

原発は事故を起こさなくとも「危険』なのだ
『発電所』が事故を起こせば「危険」で、起こさなければ「安全」ということで、専ら、『事故』にだけ焦点を当てているが、重要なポイントはそこにあるわけではない。だから、『事故』を中心に「安全か否か」を取り上げられることに、違和感があった。しかも、テレビに出て来る政治家や識者なる人は、『原発』を使わなければ、電気料が上がるとか、日本の生産性に影響があるなどと言うが、根本はそうではないと思う。

原発はトイレのないマンション
こんな事を聞いたことがある人は、少なからず居ると思う。
「排泄をしようと思ってもトイレがないの用を足せない。」これと同じ事が、今、日本中で(世界中で)起こっていると言うこと。

放射性廃棄物、つまり、これが、『糞尿』なのだ。
放射能のゴミ(放射性廃棄物)には、放射能レベルの高いものから低いものまでいろいろあるが、特に高いものを「使用済み核燃料」(高レベル放射性廃棄物)と言ってますね。問題はこれなんです。
これは、ガラスで固めたものですが、この放射能の強さは、原発の使用前の
1億倍の放射能の強さだった言うのです。これを捨てる場所がないのです。
仕方がないから、地中深く(500メートルくらい)に埋めようとするが、どこもイヤだと言うから、埋める場所がない。

放射能がなくなるまで10万年かかる
この高レベル放射性廃棄物が、無害のウラン鉱石になるまで10万年かかるそうです。10万年ですよ。
10万年間を想像してみて下さい。
イエスキリストが生まれたのは、2019年前です。
日本の縄文時代・旧石器時代は、1万年前と言えばです。
その10倍も以前の時代です。この間だけでも、どれほどの地殻変動があったか想像できません。


10万年の間の地殻変動で、放射性物質が必ず、地表に出て来る。
子孫に多大な迷惑がかかる。

放射性物質を埋めた後の地殻変動で、放射性廃棄物が、必ず、地上に出て来ます。私たちの子孫が、放射能に苦しむことが起こるのです。
原発によって生じた地中の高レベル放射性廃棄物が、人類に多大な迷惑をかけるのです。
原発が、今、事故を起こすかどうかが問題でありません。
事故を起こさなくとも原発は止めなければなりません。
原発問題は倫理の問題。道徳の問題です
倫理に反すること。道徳に反する事は許されません。


倫理や道徳の前に電気代の話が割り込む余地はありません
原発がなければ、電気代が上がると言いますが、そこでの議論に
応じる必要はありません。倫理に反すること。道徳に反することは、認めるわけには行かないと言うことが出発点です。倫理や道徳の前に電気代の話が割り込む余地はありません。


再生エネルギーに未来がある
再生可能エネルギーと言えば、太陽光、風力、波力・潮力、流水・潮汐、地熱、バイオマスなど、自然の力を利用したエネルギーと言うことですが、これが、本格的に日本のエネルギーなっていない理由には、完全に原発から脱却していない為に、目がそちらに向かないのです。
個人的には、『地熱』発電に期待しています。
他の主要な再生可能エネルギー違って、天候、季節、昼夜によらず安定した発電量を得られるからです。しかも資源量も多いです。
また、最近では、宇宙太陽光発電(人工衛星を使って太陽光をマイクロに変えて発電)を日本学者が実験成功したとの新聞報道もあります。これだって、希望があります。また、核融合も目下、研究の途上だと思います。核融合は放射能は出しません。安全な原子力利用です。ですが、核分裂を使った原発はおさらばです。
今、原発を諦める決断がついていないのが、一番の問題だと思います。