「日ロ会談」の感想あれこれ。
                
平成28年12月25日

1,がっかりした「安倍・プーチン会談」・・・が、かすかな希望??

非常に関心のあった「日ロ会談」。
当初、かなり期待したせいか、その結果には正直、がっかりした。
せめて歯舞、色丹の2島は帰ってくるかも知れないと期待した。
しかし、その見通しさえ示されず先延ばしされた。
しかし、「先延ばし」なのだろうか。
永久に帰って来ないのではないか、と思えてならない。

2,ソ連・ロシアという国は、元々そう言う国なのだろう。

旧ロシア時代の東ヨーロッパ諸国への侵略は、まさしく歴史的のことで
どれほど周辺国がつらい目に遇ったことか枚挙いとまがない。
元々、ロシアという国は、そう言う国なのだろう。
それはソ連になっても変わらなかった。

3,日ソ中立条約を突然破棄して、一方的に日本に宣戦布告し千島を略奪したのだ。

有名なヤルタ協定。
これは1年間も秘密にされた「秘密」協定であって、正式な国際協定ではない。
日本はこの協定が結ばれたことは、全く知らなかったわけだ。

このヤルタ協定よって、条約期間を残して日ソ中立条約を一方的に破棄したのです。
そして、日本に一方的に宣戦布告し、満州・朝鮮半島へ侵攻し南樺太へ侵攻し
全千島列島と北海道の一部である北方4島すべてを略奪・占領したのです。
それも、ポツダム宣言を受け入れ無条件降伏を表明した後にです。
しかも、千島を放棄したサンフランシスコ条約には、当時のソ連は調印していない。
それなのに、サンフランシスコ条約を不法占領の根拠にしている。
まさにソ連・ロシアは、盗人でしかない。
プーチンは、未だに、ヤルタ協定を正当化し、全千島を略奪したことを正当化しています。

だから、今回の日ロ首脳会談の結果を知って「やっぱりか」と思いました。
安倍首相は、ロシア(プーチン)にだまされたのかとも思いました


4,一縷(いちる)の望みに期待

今回の安倍プーチン会談に関して、安倍首相は、その成果を強調している。
その内容が、安倍首相の言う通りだとすれば、正に「新しいアプローチ」に
期待するものだ。


「日露双方の法的立場を毀損(きそん)しない形態で経済協力(共同経済活動)を行う」こと
とは、具体的にどんなことだろうか?

もし、これが、「四島だけの法律」を作り、日ロ両国の国会で承認するやや独立国のような「特区」を
作ろうということだろうか。
もしそうならば、それはそれで、重要な第一歩となったと言えると思う。

そして、元島民の四島への自由な渡航が、文字通り、ビザなしで、自由に行き来できる、そんなことが
実現するというのだろうか


そんなことも不明確だ。二人だけの話し合いを長時間持ったとのことだ。
そんな約束でも出来ているのだろうか。

しかし、なにぶん、相手はロシア人プーチンだから信用して良いのか。
「お互い疑心暗鬼ではダメだ」というのは、安倍首相が言うとおりだが。

今は、ただ、安倍首相の発言に「一縷の望み」を持っているというところだ。