責任ある者のたしなみ・・・野鳥の「羽繕い(はづくろい)」

 今回の大地震で思いがけない「気づき」がありました。
ブラックアウトを巡る動きです。
全道が停電になったとき、一部の専門家を除き多くの人は
「大地震だから仕方がない」と思ったはずです。
しかしその後、ブラックアウトに対する「備え・対策」が不十分だったことが
問題にされました。
髙橋知事も北電に遺憾の意を伝えました。

私が「思いがけない気づき」と言ったのは、「地震だから仕方がなかった」では
終わらなかったことです。
企業にも、そして行政にも、「最悪の事態を想定した危機管理意識と対策」が
求められいるのです

今のこの時代、「耐震診断」と「耐震改修工事」の手抜きはご法度(はっと)です

この点で、重大だと思うことは、追分若草町営団地が、10年も前から
「耐震診断をしない」、従って、当然、耐震の補強工事もしない」と言うことで、
地震の日まで来たことです。
はっきり言って、ある意味、北電よりも悪質性が高いと思います。
もしもこのことで、ケガや死者が出た場合は、はっきりとした「責任問題」になるはずでした。

「もしも」の時の「備え」は、「責任者たる者のたしなみ」です。

新しい建物を建てるよりも、「地味」ですが、野鳥の「羽繕い(はづくろい)」にも
似た心がけをと思っております