呼び捨て・・・・


一般社会の職場では「呼び捨て」が当たり前??

実は、今、読んでいる新聞小説の中での会話のことだ。
舞台は、銀行の中における不正に絡むあれこれや人間関係を
小説にしている。
驚いたのは、小説内における会話だ。
上司が、部下に、あるいは、先輩が、後輩を「呼び捨て」に
していることだ。当たり前のようにだ。
もちろん、客を相手にしたときに、同僚を呼び捨てにするのは、
当然だが、社内・社外で、互いに呼び合うときに、「呼び捨て」にしている場面が、
何度も出て来るのだ。
テレビでは、特に警察が出て来るドラマでは、上司が部下を呼び捨てにしていた。
しかし・・・。

小説ではなく、実際に呼び捨てをする場面をテレビだ聞いた!
それも何度も。それなりの立場のある大人に対して

それは、東日本大災害の時だ。
事故の対応をめぐって、東電の本社と福島第一原子力発電所の
吉田 昌郎所長との
テレビ会議でのやりとりだ

その時の映像は何度も放映されたから記憶されている方も多いだろう。
東電の本社の役員が、「吉田!官邸がグジグジ言ってんだよ! 
いますぐ止めろ!吉田」と
何度も吉田所長を呼び捨てにしていた。

「いくら切羽詰まっていたとしても、呼び捨てはないだろう」とその時、
思ったものだ。
なんと言ったって、天下の東電の所長だ。
年齢も50を超えていただろう。
そんな人に「呼び捨て呼ばわり」はないだろう、そう思ったのだ。

このたび、新聞小説を読んでいて、東電のテレビ会議での「吉田」という
呼び捨てを思い出したのだ。


道職員も、呼び捨て?

実は、比較的最近、道職員と知り合った。

彼は、メールで、次のように書いて寄こしました。

先輩は「さん」、後輩は「呼び捨て」で長らく生きてきました(笑)。
根が野球部育ちですので、なかなか後輩を「さん」付けすることは
できませんし・・・・」とあり、「吉岡さんは大先輩ですから、私ごときは
呼び捨てにして下さい。」とありました。

生徒や学生時代に呼び捨てにしていた親しかった友人ならばともかく、
社会人になってから知り合った人の場合は、後輩(年下)と
言えども、呼び捨てにした事はありません。
また、頼まれたって、出来ません。
ただし、本人の居ない場で、特別の場合は別ですが。

道職員の世界は、上下関係や先輩後輩の関係では、「呼び捨て」が
一般的なのだろうか?と思った次第。

大学時代の友だちで、道庁に入ったヤツが何人か居たから、
もう、とっくに退職しているはずだが、もし、会う機会があったら、
一度聞いてみようと思っている。そう言えば、中には支庁長にまでなったヤツがいたな。
新聞で知ったのだが、「おお、あいつ、支庁長に(当時)なったんだ」と思った記憶がある。

追加。
改めて、道庁のHPで確認したら、3年間支庁長をした後、部長になっていた。