憲法9条を変えるより もっと危険なことが 進行している! 防衛省で 制服組(自衛官出身者)の権限が 強まっている。 |
この選挙戦で「改憲問題・・・憲法9条改問題」が民進党や共産党から強調されているが、
私はさほどの危機感はない。
それはそ「んな簡単にいくものか」と思っているからだ。
ここ最近、「防衛庁で軍人が幅を利かせてきている」ことに危機感がある。
最近になって、憲法改定以上に危険に感じている問題がある。
それなのに、民進党や共産党がほとんど触れずにいることがまだろこしい。
それは防衛省内で、制服組と言われる軍人(自衛官出身者)が、幅を利かせていき居ることが、
報道されているからだ。
再び、軍人が幅を利かせ、政治に口を出させ、国民を不幸にするのか。
文民統制は、戦前の大きな反省の上に行われているはずだ。
戦前、陸軍は、本国政府の指示を無視して、どんどん中国を侵略した。(沢山有りすぎるので省略する)
そして、ついに、真珠湾攻撃をし、アメリカとの戦争にまで行ってしまった。
戦前の軍部はどれほど戦闘に負けても、それを国民に隠し、勝っているなどとウソを言い、
挙げ句の果てに、竹槍で本土決戦などと気の狂ったことを言い出した。
そうこうしているうちに、広島・長崎に原爆を投下され、ソ連の参戦を招き、千島列島を失うことになった。
一部軍部の連中は、戦争終結を告げる天皇の玉音放送まで奪い、なお戦争を継続しようとした。
日本を破滅にまで追い込んだ旧日本の軍隊と政治との関わりが、戦後、反省され、文民統制が導入されたのだ。
その反省から、軍人が政治に介入することを禁じて、文民統制が図られたのだ。
文民統制を危うくする?? とっても危険。不安がいっぱいです。
現在、私が危機感を持って注視しているのは、安保関連法案の通過後の防衛省内における
制服組と背広組の力関係の変化だ。
報道によれば、制服組が背広組中心の内局に対して大幅な権限移譲を要求したとある。
現在、防衛大臣は制服組だ。
将来とも、防衛大臣が制服組として定着し、防衛省内で制服組が優位になっていけば、
文民統制は絵に描いた餅となる。ここに来て戦前の軍部の暴走を思い起こさせる。
新聞が伝える防衛省内における制服組(自衛官・・軍人)の台頭
とりあえず、新聞の報道(タイトル)を書いておこう。
2月22日(道新) 制服組 権限移譲を要求。背広組は拒否。
●制服組・・・自衛官出身(軍人)
●背広組・・・事務方の官僚(非軍人)
3月16日(読売) 統合司令部の常設検討 制服組 影響力拡大も。
4月24日(朝日) 制服組 じわり政治の表に。
統幕長、頻繁に官邸訪れ意見。部隊運用も権限拡大。
ともかく、タイトルだけ読んでも、防衛省内で、制服組(軍人)が背広組を圧倒して来て
いるらしいことがわかる。
しかも、中谷防衛大臣は、元陸上自衛官。れっきとした軍人出身だ。
彼は小泉内閣の時に、防衛庁長官をした。この頃から、気になっていた。
それなのに、安倍内閣では、防衛大臣という。
今、防衛省内では、制服組(軍人)が、力を得てきている。
完全に戦前に回帰しつつあることは間違いない。
私は憲法9条問題よりも、こっちの方がずっと、おっかない気がしてどうしようもない。