自衛隊の秘密主義はおっかない! 本当の意味での「シビリアンコントロール」は 大丈夫か? |
許せない!・そしておっかない! またまた質問に答えない陸上自衛隊トップ |
南スーダンのPKO活動での「日報」を「廃棄した」としながら
実際は陸上自衛隊で保存していたという問題。
この問題でも、稲田防衛大臣がウソをついたつかないでもめている。
しかし、この件に関して公表の不手際に関して内局(防衛官僚)と陸自の責任の
押し付け合いが指摘されている。
この点に関して(特別亜監察報告に対しても)新聞記者に問われた岡部陸上幕僚長は、
またしても、「コメントを差し控えたい」などと答えていた。
「怖いな」と思う。
政治家が同じような返答するのをみて、非常に不愉快になるのはいつものことだが、
今回のように軍人が、真実を語らず、答弁・回答を拒否するのは、恐ろしい。
再び、述べたい。 防衛省内における 制服組(自衛官・・軍人)の台頭 その影響はないか? シビリアンコントロールが 壊されつつある!? |
1,軍人が真実を隠蔽し、のさばると国が滅びる。
日本人の共通の体験ではないか。
日報の情報公開が請求されたとき、「あるのにない」と公開を拒否し、その後、存在したことが、
明らかになったことを自衛隊(陸自)では、防衛大臣に報告するのに1か月半かかったという。
自衛隊は完全な隠蔽体質だ。その後、報告された稲田防衛大臣は、「聞いていない」とこれまたウソを
言ったようだ。いずれにせよ、自衛隊の隠蔽体質には、危険を感じる。正直、おっかないと思う。
そうすると、やっぱり、戦前の経験が、記憶が頭をもたげてくる。
2次世界大戦で、アメリカやその他の国と戦うことになった1番の原因は、
軍部の台頭と横暴だった。
時の政府が軍部にブレーキをかけられなかったためだ。
軍部が勝手に、意図的に中国で事件を起こし、戦線を拡大し、この方向は、当時の日本政府の方針ではなかった。
しかし、軍部が勝手に侵略を拡大し、ついに、とどまることを知らず、ついに、真珠湾を攻撃する事態になった。
戦闘が悪化し、ミッドウエー海戦で敗北しても、その事実を隠蔽し、当時の指揮官に責任を取らせなかった。
それも事実を隠蔽した上でだ。日本の敗退が明らかになっても、その姿勢は続いた。
「勝った、勝った」とウソをつき、戦争を途中でやめることをせず、あげくの果てに、
「本土決戦」などとばかげたことを言い、竹槍で戦うなど、滑稽至極の主張を実践させた。
その結果が、原爆投下であり、千島をソ連に奪われることになったのだ。
2,防衛省内における制服組と背広組の力関係の変化
前回でも、この件について述べているが、安保関連法案通過後の防衛省内における制服組と
背広組の力関係の変化だ。
背広組が、力を得てきていると言うことだ。
いかにも、国民の上に、自衛隊を置くかのような「シビリアンコントロ-ルが守られるのか、不安だ。
新聞が伝える防衛省内における制服組(自衛官・・軍人)の台頭
当時の新聞は、軍人〈制服組〉の方が、非軍人〈背広組〉より力を増したことが伝えた。
①制服組が背広組中心の内局に対して大幅な権限移譲を要求した。背広組拒否。〈道新〉
②制服組 影響力拡大(読売)
③制服組 じわり政治の表に。〈朝日〉
3,文民統制を危うくするのは、とっても危険。不安がいっぱいです。
しかも、「言った」「聞いていない」のやりとりは、危険がいっぱいだ。
こうした中、シビリアンコントロール〈文民統制〉が、問題になったのは、当然のことだ。
しかも、今回の問題で、黒江事務次官と岡部陸上幕僚長が辞任した。
事務次官は、背広組だが、隠蔽に積極的に加担したようだから、防衛官僚というのは、
特殊なのだろうか。
「特別防衛監察」での報告では、稲田防衛大臣はが、承知していたかどうかは、結局不明だ。
もし、黒江事務次官と岡部陸上幕僚長が稲田大臣に「伝えた」というの本当なら、
積極的に事実を述べるべきだ。
なぜ、日報の隠蔽が起こったのか。誰が指示したのか。.
軍人が絡む問題は、厳格に、情報公開がなされ、真実が明らかにされなければならない。
軍人が、政治家より力を得ることは、正直怖いのだ。
ここで、特に断る必要は無いと思いますが、これらの批判は、一般自衛隊員に向けられた
批判ではない。念のために申し上げたおきます。。